行事報告
平成29年度 北信越管区教化センター布教研修会
開催日:平成29年 9月27日(水)~28日(水)
会場:石川県「大本山總持寺祖院」
講師:賴住光子先生(東京大学大学院教授) 2講座
「『正法眼蔵』における現成公案について」
「『正法眼蔵』における修証について」
「『正法眼蔵』における現成公案について」
第1章 道元における二つの次元――「諸法の仏法なる時節」と
「万法ともにわれにあらざる時節」
第2章 第三の次元――「花は愛惜に散り、草は棄嫌におふるのみなり」
第3章 「現成公案」について
「『正法眼蔵』における修証について」
第1章 「同時成道」について
第2章 「修証一等」とは何か
第3章 「空華」について
第4章 脱落と現成
第5章 俗世と「空」
日本倫理思想史の立場よりの視点で、大変に分かり易く、緻密な研究の講義のため、参加者一同熱心に拝聴致しました。
「釈尊の悟りは、仏教の真理ではなく、世界の真理なので、以前より理解していた者のいたであろう。何故釈尊は、人々は教えを広めたのか。それは、利他の心があったからです。」の講義は、心に響きました。我々は、「利他行」を説いていますが、我々自身が、「利他の心」をもつことが大切であると感じました。
講師:久間泰弘老師(曹洞宗東日本大震災復興支援室分室主事)
「避難解除後の福島の現状について」
(1)東日本大震災の被害状況
(2)避難者への福島県による住民意向調査について
(3)支援の立場から
(4)魂に届く支援
上記のことを講義頂き、下記の言葉を紹介下さいました。
「ふくしま心のケアセンター」前副所長・内山清一氏の言葉には次のようにある。
『これからの被災地では、もはや心ではなく"魂"に届く支援が必要とされている。被災し苦悩する方々の背景の全てを、善悪という相対的価値観をも超えて自分のものとして引き受けていってくれるのは誰なのか・・・』。
我々僧侶の存在・行動が問われています。
講師:池田魯参先生(駒澤大学総長)
「『伝光録』の風光」 2講座
第1講 これまでの参究した課題
1.「伝光録の読み方-釈迦牟尼仏章から-」
2.「瑩山禅の摩訶迦葉尊者多子塔前付属説の意義」
3.「『坐禅用心記』撰述の意義」
4.「伝光録説示法の一特性-龍樹章・達磨章・薬山章に見る-」
5.「『伝光録』が切り開く『正法眼蔵』三時業の論説」
6.「両祖の『出家』義再考」
7.「『伝光録』にみる投子義靑大付説の宗義」
8.総括
第2講義 第三六祖薬山惟儼章参究
以上