行事報告
平成29年度 青少年教化指導者研修会
開催日:平成29年 6月21日(火)~22日(水)
会場:富山県宗務所 第2教区 67番 「瑞龍寺」
講師:管区内宗侶・寺族7名より活動報告。
内容は、
○寺ほっとサロン~方丈様の一言
○山の寺寺院群を発信
○あそび書がつなぐご縁
○入学児童祈願祭について
○お寺に若者を呼ぼう~ある小規模寺院の取り組み~
○TVコメンテーターをご縁としてのプチ布教
○僧侶らしい生活を目指して
各々25分の発表を頂きました。
発表の中で、「寺を護ることは、地域を護ることだ」と語って下さった方がいました。地域と共に生きる寺院・僧侶の大切さを新たにしました。
その後、参加者が班に分かれ、発表内容についてディスカッションを行いました。
素晴らしい発表の中にも、自分たちにも実行が可能ではないかと、明日への希望とした方が多かったように思います。
平素より、地道に継続することが大事だとも感じました。
このような活動が、寺院の活性化につながっていくように感じました。
講師:仙田智治老師(富山県歓盛寺住職・社会福祉士)
「佛法を変換する!~佛道の実践と社会化・地域寺院の可能性を探る」の演題にて講義を頂きました。
内容は、下記の通りです。
○寺院の社会化についてのキーポイント
○寺院の活動として福祉事業を立ち上げるまでの経緯
○会後福祉事業を行おうとしたきっかけ
○法人の形態
○「よりどころ」の概要
○「よりどころ」の景観と利用者の特徴
○富山型デイサービス(共生型)の特徴
○地域社会との関わり など
地域の中にあっても、高齢者の孤立が叫ばれています。その中で「よりどころ」の活動は、寺院の目指すべき活動であり、僧侶のすすむべき道であると感じました。
佛法をよりどころとして、僧侶をよりどころにして頂けることが、寺院活動の重要なことであると参加者が感じたようです。
講師:神 仁先生(全国青少年教化協議会付属臨床仏教研究所 研究主幹)
「現代社会における青少年教化のあり方
-チャイルドラインの活動から見えてくるもの」
内容は、
○「チャイルドライン」とは 18歳までの子どもがかける専用電話
○チャイルドラインの理念と役割
○チャイルドラインの4つの約束
・秘密は守る ・どんなことでも一緒に考える
・名前は言わなくていい ・切りたいときには切っていい
○各国の児童の実態
○こころの聴き手に求められるもの
①ひたすら子どものこころを聴く
②子どもと同じ目線に立つ
③説教や支持、評価はしない(先生にならない)
④個の持つ力を信じサポートする(エンパワーメント)
⑤必要に応じて支え手と共に専門家・専門機関につないでいく
○こころの聴き手の資質
・こころを聞いて柔軟に電話に向かえる人、またその努力ができる人
・子どもをパートナーとして子どもから学ぶ姿勢がある人
・自分自身を振り返り、気づきを深めて成長していく気持ちや姿勢のある人 ※自分についての気づきと理解の重要性
「現代社会における臨床仏教師の役割 -生老病死に寄り添って-」
内容は、
○臨床仏教師の概念
○医療・福祉・教育における「いのち」のケア
○臨床仏教師育成プログラム
~仏教者は現代社会の苦しみにいかに向き合うか~
○臨床仏教師に求められるもの
①信じる力 ②自分を知る力 ③聴く力 ④構造を理解する力 ⑤寄り添う力 ⑥方便の力 ⑦耐える力