行事報告
平成28年度 センター布教研修会(報告)
開催日:平成28年 9月13日(火)~14日(水)
会場:福井県「大本山永平寺」
講師:中西道信老師(大本山永平寺単頭)
「僧侶としての人権学習」
「曹洞宗人権学習基礎テキスト-これだけは知っておきたいQ&A」(改訂版)を教本に学習を進めて頂きました。
以前より、人権に対する意識が薄くなっているのではないかとの懸念から、今回の学習をお願いしました。
「なぜ人権学習が必要なのか?」から導入下さり、「差別戒名」「悪しき業論」「ハンセン病差別」などをご教示頂きました。
常に「人権学習」をする必要性を改めて感じました。
講師:淺井宣亮老師(愛知学院大学非常勤講師 愛知県地蔵寺住職)
「イスラム過激派とは(仏教としての対応)」2講座
-宗教の特徴(宗教的視点より)
-中東の歴史と、仏教徒・日本としての対応
内容:1.宗教とは
2.イスラム教の特徴
3.仏教の特徴
4.アラビア社会の状況
5.近年の歴史
6.仏教としての対応
上記を、ユーモアを交え、大変に興味深くお話頂きました。
仏教としての対応は、一面だけを見て判断しないこと、八正道の「正見」にあるように「物事を正しく見る」ことの大切さを教えて下さいました。
また、「愛語がテロを減らす可能性」をもつことを忘れないで欲しいと語って下さいました。「自分に優しい社会に対してテロを起こす人はいません。弾圧・差別・迫害などの不満が重なり、テロへと結びつきます。
愛語には、こういった負の連鎖を断ち切り変えていく力があります。
「愛語よく廻天の力あることを学すべきなり」最後に四摂法に繋げて下さり、我々に出来ることが見えて来ました。
講師:奈良康明老師(大本山永平寺西堂)
2講座 「同事~ 『与えあい』の世界」 同事~ 『おかげさま』の社会」
内容:1.布施~与え合う 「四摂法」は、同事が基本姿勢
2.同事~自他一如の世界
3.道元禅師の同事の世界~すべてが法に生かされている世界
4.祈り~ブッダに同じる
以上の内容を「例文」を紹介頂きながら、ご教示下さいました。
本年度の「布教教化方針」が深められました。 以上