平成29年度・北信越管区教化セミナー

開催日:平成29年10月19日(木)
会場:長野県上高井郡小布施町「玄照寺」
テーマ:内と外の間(あわひ) ~調身・調息・調心の先にある覚醒への道~

26年度は、「坐禅の調身」をテーマに
27年度は、「坐禅の調息」をテーマに
28年度は、「坐禅の調心」がテーマで研修を行いました。

29年度は、「内と外の間(あわひ)」をテーマにしました。
講師は、昨年と同様に藤田一照老師(曹洞宗国際センター所長)と藤本靖 先生(身体論者・ボディーワーク指導者)のお二人の先生にてコラボレーションで進めて頂きました。

内容は、下記の通りです。


Ⅰ アイスブレイク
〇内と外の世界の「間」
・居心地のよい空間と出会う
・自分の周りにある「間」 "お手玉ワーク"
・相手の「間」と出会う

Ⅱ これまでのおさらい 
・調身・調息・調心のポイント
・ポイントの実修

Ⅲ 間(あわい)のワーク
〇身体の中の「間」
・間の中で立つ
・間の中で坐る
・間の中から動く

〇「間」の中で自由になる
(身体が自ずと動く感覚)
・股関節の動き
・首の動き

〇「間」の中に居続けるための"センタリング"→参考資料
・股関節、肩関節、肋骨
・顎関節、眼球
・三丹田

〇「間」としての呼吸と消化
・呼吸器のつながり
・消化器のつながり

〇「間」にいるための足場としてのお臍
・グラウンディングとの関連で

Ⅳ 質疑応答 & ディスカッション


本年も、身体についていろいろとご教示を頂き、様々なボディワークを行いました。

「身体の動きは、outside-inとinside-out があります。どちらが正しく、どちらが間違っているというわけではない。ケースバイケースでどちらかが必要になってくるのだが、坐禅の場合はinside-out のアプローチを知らないと、最終的な調には至らないのではないか」というのがお二人の先生の考え方です。
「それは、その人の身体の中にしか、その人の身心の正確はないからだ。身心が自然に調っていくための自己調整に関する情報は、当人の身心の中にしかないので、外側にいる他の人がいくら頭で考えてもわからないから」とのことからです。
 
詳細につきましては、「講演録」にまとめる予定です。